コロナ感染歴がないとmRNAワクチン接種後にはIgG4抗体が著明に増える
Class switch towards spike protein-specific IgG4 antibodies after SARS-CoV-2 mRNA vaccination depends on prior infection history | Scientific Reports www.nature.com/scientificreports/ (2023) 13:13166
SARS-CoV-2mRNAワクチン接種後のスパイクタンパク質特異的IgG4抗体へのクラススイッチは、過去の感染歴に依存する
コロナ感染だけではIgG4抗体は3%しか出現しない。
コロナ感染後にmRNAワクチン接種するとIgG4は9%出現する。
コロナ感染前にmRNAワクチン接種を3回打つと50%近くIgG4抗体が増加する。
mRNAワクチン接種を繰り返すと免疫抑制する抗体(IgG4)が著明に増加することを示した論文です。
免疫抑制するIgG4が増加することでコロナ感染が重症化する可能性が少なくなるかもしれませんが、ウイルスを排除出来なくなり感染が長引くことになると思われます(ウイルス持続感染→LongCOVIDとなる可能性)。
スパイク特異的IgGサブクラスのレベルは、全スパイク特異的IgG抗体に占める割合で表した。
スパイク特異的IgG4の割合は、COVID-19感染群よりもワクチン接種群で高かった。
全スパイク特異的IgG抗体の合計に対するスパイク特異的IgG4サブクラスの割合は、CONV(感染回復)群とHOSP(入院)群でそれぞれ1~3%であった。
ワクチン接種群では、Vector/INFなし(ベクターワクチン接種・感染なし)群で16.6%のスパイク特異的IgG4が検出されたのに対し、mRNA→INF(mRNAワクチン接種後感染)群では41.5%、mRNA/INFなし(mRNAワクチン接種後無感染)群では45.7%と高い値を示した(図5)。